テクニカル分析の信頼度を上げる為にインジケーターはもちろん重要な存在です。
これまで「テクニカル分析に必須!トレンド系インジケーター3選!」と「初心者向け!オシレーターとは?基本的な使い方」の記事でそれぞれ3種類ずつインジケーターを紹介してきました。
インジケーターは単体でも十分に役に立つものですが、複数組み合わせる事でテクニカル分析の信頼度を大幅にUPさせることができます。
今回は数ある組み合わせの中からおすすめのインジケーターの組み合わせを3つ紹介していきます。

インジケーターは上でも説明した通り単体でも役立ちますが、複数組み合わせる事でそれぞれの短所を補う事ができるし、それぞれの利点も最大限に活かす事ができるんだ。
それでは早速紹介していくよ!!
おすすめの組み合わせ3選!
・移動平均線 + RSI
・移動平均線 + MACD
・ボリンジャーバンド + RSI
移動平均線 + RSI
インジケーターの組み合わせの中で最もおすすめなのが、トレンド系インジケーターである移動平均線と、オシレーター系インジケーターであるRSIの組み合わせです。
移動平均線は、レンジ相場ではあまり活躍できず、動きが後追いとなってしまう事から売買のタイミングが遅くなります。しかしレンジ相場に強く、動きの早いRSIが短所をカバー。
逆にRSIは、強いトレンド相場に弱く、その場合 常に買われすぎ、売られすぎのサインが出てしまい機能しませんが、移動平均線で全体のトレンドを見極めることで、その短所をカバーできます。
また、この組み合わせはチャートが非常にシンプルで見やすい為、チャートを見慣れていない初心者の方には特におすすめの組み合わせです。

この組み合わせの見方は、移動平均線でトレンドの方向性と強さを確認し、RSIでトレンド転換のタイミングを予測し、2つ共のサインが重なったタイミングでエントリーを行います。
具体的には、移動平均線がゴールデンクロスし、RSIが30%以下の時が買いサイン、移動平均線がデットクロスし、RSIが70%以上で売りサインとなります。

それぞれの長所を活かし、それぞれの短所を補うことのできる組み合わせだから、シンプルでありながらとても精度の高い相場分析が可能なんだ!
※ゴールデンクロスやデットクロスがわからない方は、「移動平均線を使いこなして相場の流れを予測しよう!」で解説しています。
移動平均線 + MACD
移動平均線はトレンドの方向性と強さを表すインジケーターで、短期線・中長期の2本の線が交わる「ゴールデンクロス」、「デットクロス」を売買のサインとして利用する事ができます。
移動平均線のトレンド発生のサインは非常に有能ですが出るタイミングが遅いという欠点があります。
そこでサインが出るのが早いMACDと組み合わせる事で欠点をカバーします。
逆にMACDはサインの発生が早いが故にダマシにあう可能性が高いのが欠点ですが、移動平均線で全体のトレンドを見極める事でカバーが可能となります。
相場分析等で売買のサインが出たのに分析結果と逆方向に相場が動いてしまう事を「ダマシ」と言い、どんなに経験を積んだトレーダーでも完全に回避する事は不可能と言われいます。

この組み合わせの見方は、移動平均線+RSIの時と同様で、移動平均線で相場全体を確認し、売買のタイミングをMACDで決めます。トレンド相場を詳細に見たい方にはとくにおすすめです。
その他にもサインが出るのが早いMACDのサイン発生後に、移動平均線でMACD同様のサイン(クロス)が出るかどうかを見極めてからエントリーする事で、より成功率を高める事ができます。

この組み合わせはそれぞれのサインの出るタイミングの違いを利用してエントリーのタイミングを見極めたり、単純に移動平均線から相場の全体のトレンドを把握しMACDのサイン発生でエントリーする等、いろいろな使い方ができるんだ!
※MACDってなに?と思った方は「MACDを使ってテクニカル分析をパワーアップしよう!」で解説していますのでご参照下さい。
ボリンシャーバンド + RSI
ボリンジャーバンドは、統計学から導き出した確率を視覚的に表したもので、相場の変動範囲(どれくらい動くか)を予測するために使われます。またその動きから相場の強弱も読み取る事ができるインジケーターです。
そしてRSIは、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を1本のラインで表したもので、ボリンジャーバンド同様に相場の強弱を視覚的に確認できるインジケーターです。
2つとも相場の強弱を読み取ることができるインジケーターですが、まったく異なる観点から相場の強弱を読み取る事でその信頼度を大幅にUPさせる事ができます。

この組み合わせのエントリータイミングの見極め方はシンプルで、ボリンジャーバンドとRSIのサインが重なったタイミングがエントリータイミングとなります。
例えば2σのバンドにタッチすると反発しやすいので、そのタイミングでRSIを確認し70%を超えているようであれば売り、−2σのバンドにタッチしたタイミングで、RSIを確認し30%以下であれば買いといった具合に主に「逆張り」に利用できる組み合わせとなります。
この組み合わせについては、更に詳しく書いた記事がありますのでこちらもご参照下さい。

この組み合わせは、同じく相場の強弱を確認できるインジケーターですが、それぞれ違う観点から強弱を見ることでそれぞれの信憑性を向上させる組み合わせだね!
まとめ
インジケーターの組み合わせの基本は、お互いのインジケーターの短所を補うことができ、なおかつ長所を最大限に活かせる組み合わせを選択する事です。この記事では、チャートを見慣れていない初心者の方にも見やすいインジケーターの組み合わせを紹介していきましたが、紹介した物以外に組み合わせは数多くあります。
自分に合った組み合わせを見つけテクニカル分析の精度を更に向上させて行きましょう。
この記事で紹介した組み合わせ
・移動平均線 + RSI
・移動平均線 + MACD
・ボリンジャーバンド + RSI
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