・ボリンジャーバンドとは何か
・ボリンジャーバンドの形
・ボリンジャーバンドを使った初心者向けの手法

チャート以外のカラフルな線を全て合わせてボリンジャーバンドと言います。(色については設定で変えれます。)
ここではボリンジャーバンドについて解説していきます。
ボリンジャーバンド(Bollinger bands)とは
米国の投資家ジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャートの一つです。
これは統計学を元に作られています。
とは言っても難しいと思うので詳しく説明していきます。
統計学でというのはどういうことかというと
高い確率で+2σ(標準偏差)と−2σのラインの間で価格は動くだろうという予測を元に将来の価格の動きを予測するために使います。
標準偏差とは
ある一定期間のデータの平均値からどのくらいのばらつきがあるのかを計算した数値です。
例えば過去10日間のデータの平均値を計算した場合ばらつきがあるほどの標準偏差の数値は高くなリます。つまり標準偏差の数値が高くなるほどボラリティが高くなります。
計算式
√(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))
±1σ = X日の移動平均 ± 標準偏差
±2σ = X日の移動平均 ± 標準偏差 × 2
±3σ = X日の移動平均 ± 標準偏差 × 3
Xは設定した数値により変わる 例:20、40、60etc
単位=σ
σはシグマと読みます。
真ん中の線を中央バンドと呼び移動平均線のことです。
真ん中から順番に
+1σ(アッパーバンド1、)+2σ(アッパーバンド2、上部バンド)+3σ(アッパーバンド3)
−1σ(ロワーバンド1)−2σ(ロワーバンド2、下部バンド)−3σ(ロワーバンド3)
と上下に分かれます。
それぞれのσ内におさまる確率
それぞれのσの中にチャートが収まる確率が出ています。これも予想の参考にします。
±1σ:68.2%
±2σ:95.4%
±3σ:99%

これって確率通りで考えたら収まるところはわかるしそれに合わせてエントリーしたらずっと勝てるんじゃない?

99%ってすごい確率ですよね!しかしそれだけでは勝てません。
ボリンジャーバンドにはダマシというのが存在します。
売買サインが出たのに予想と反対に行ってしまうことがどうしても
出てきます。そうなった時にもしっかり対応できるように
ボリンジャーバンドの形状を知りましょう。
エクスパンション
・バンドの幅が拡大している状態。
・ボラリティが高まっていてトレンド発生時に見られる。
・発生時は大きな利益を期待できる。

バンドウォーク
・ローソク足が±2σのラインに沿って並んでいる状態。
・トレンドが継続している時に見られ、上昇トレンドでは+2σ、下降トレンドでは−2σのラインに沿 ってローソク足が並ぶ。

スクイーズ
・バンドの幅が狭くなっている状態。
・もみ合い相場を表している。
・ボラリティが低く大きな利益を期待できない。

ボージ
・価格の幅が最も拡大した部分。
・価格の変動が最も大きいタイミングでありトレンドが終了しトレンドの反転を示唆をする。


エクスパンションとボージが似ているように見えますが
違いはこの画像の紫の線に注目してください。
開き始めか最も開いた場所かという違いです。
しっかり違いを覚えておきましょう。
ボリンジャーバンドのエントリーポイント
実際にボリンジャーバンドを使用してエントリーするタイミングを一つ紹介します。これはバンドウォークの初動を捉える買いの順張りのエントリーポイントです。手法は簡単で初心者の方にも使って頂けるので是非参考にしてください。

・スクイーズの間の値動きに注目し、エクスパンションするタイミングを探す。
・エクスパンションした時は+2σをこえたのを確認してから順張りでエントリーする。
・ダマシもあるためリスクも考えた資金管理を行う。
売りの順張りの売りエントリーにも使うことはできますが、下落は唐突におとずれることが多いため買いエントリーに比べエントリーポイントを掴みにくい傾向にあります。
ボリンジャーバンドの注意点
ボリンジャーバンドを使うのには注意点があります。
何かというとダマシがあることです。例えば、エクスパンションしたと思いエントリーすると長いヒゲを作って逆行してしまうといった場面があります。
対策として…
ボリンジャーバンドは一つでも十分効力を発揮します。
しかしさらに精度の高いエントリーをするためには、ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせることです。そうすることでさらに強い根拠を持つことができます。
ボリンジャーバンドと他のインジケーターの組み合わせはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
まとめ
今回はボリンジャーバンドの単位、計算式、ボリンジャーバンドの見方を解説しました。計算式に関しては、計算した上での動きがボリンジャーバンドとして表示されます。難しい数式が出てきたと思わず、あくまで参考までに覚えておきましょう。
ボリンジャーバンドを使ってダマシにあう確率を少しでも減らすためにしっかり基本を押さえましょう。
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