初心者向け!オシレーターとは?基本的な使い方

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テクニカル分析を行う上で売り買いのタイミングを掴む為の指標であるインジケーターはかかせません。ローソク足だけで相場の今後の動きを予測するのは難しいですが、相場の強弱や方向感を視覚的に表わしてくれるインジケーターと組み合わせて分析することで、相場の動きがわかりやすくなり今後の動きを予測しやすくなります。
インジケーターは大きく分けてオシレーター系とトレンド系の2種類に分類することができます。この記事では主にオシレーター系インジケーターについて解説していきます。

オシレーター系インジケーターとは

オシレーターとは
「振り子」や「振り幅」と言う意味で、投資においては相場の強弱を表すテクニカル分析指標。
つまり相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を視覚的に表わしてくれるツールのことです。

オシレーター系インジゲーターを使うメリット
オシレーター系インジケーターは相場の強弱についてかなり敏感なので、短期の相場を見るのに向いていています。特に明確なトレンドがないレンジ相場やもちあいのような、値動きの少ない相場では大活躍します。
また「買われすぎ」や「売られすぎ」の基準がはっきりしているので、そのトレンドが反転するポイントを予測した逆張りに利用するのが一般的です。

逆張りはトレンド(相場の流れ)の反転を予測し逆方向にエントリーする投資方法でオシレーター系インジケーターの得意分野なんだ、もちろん逆張りだけじゃなく反転後の流れを狙った順張り(トレンド方向に合わせてエントリーすること)にも利用できるよ!

オシレーター系インジケーターのデメリット
メリットで紹介したようにオシレーター系インジケーターは短期な相場を見るのに向いたツールの為、中長期の相場を分析するのにはあまり向いていません。
強いトレンドが発生した場合、つまり相場が一定期間の間、ひたすら一方方向に動いてしまった場合は常に「買われすぎ」もしくは「売られすぎ」のサインが出てしまう為、機能しなくなってしまいます。
ですがオシレーター系インジケーター単体では機能しないことも、他のインジケーターと組み合わせて相場を分析することで、デメリットを補い信頼性を上げていくことが可能です。

値動きの少ないレンジ相場やもちあい相場が得意な分、単体では大きな値動きがある相場で機能しないんだ。インジケーターを選ぶ際はメリットだけじゃなくデメリットも確認して相場に合ったものを使うことが大事なんだよ!
ここからは代表的なオシレーター系インジケーターを紹介していくよ!!

代表的オシレーター系インジケーター3選

・RSI(アールエスアイ)
・ストキャスティクス
・MACD(マックディー)

RSI(アールエスアイ)
RSIとはRelative Strength Indexの略で日本語で「相対力指数」と言われます。
相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を1本のラインで表したもので初心者でも使いやすいオシレーター系の代表的なインジケーターです。

一定期間の値動きの幅を0%〜100%で数値化して、相場の強弱を見極めるのに使用します。
一般的には30%以下が売られすぎ、70%以上が買われすぎの基準とされていて、「30%以下で反転した時は買い」を「70%以上で反転した時は売り」といったように逆張りのポイントを見つけるのに最適なインジケーターです。

オシレーター系の代表的なインジケーターで、非常にシンプルでわかりやすく基準もはっきりしているので初心者でも使いやすいですよね!
次はストキャスティクスといってRSIの進化版のようなインジケーターを紹介していくよ!


ストキャスティクス
ストキャスティクスは英語で「Stochastic Oscillator」と表し、日本語で「推計統計学的オシレーター」といいます。RSIと同様に初心者の方でも使いやすく、見方や判断基準はRSIとほとんど変わりません。違うのは RSIは相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を1本線で判定していたのに対し、ストキャスティクスは2本の線を利用し判断を行うということです。

ストキャスティクスは%K線と%D線と言われる2本の線で表されていて、数値はRSI同様で0%〜100%の範囲で推移します。%K線は相場に対して敏感に動き、%D線は%K線よりも遅く動きます。
一般的に20%以下が売られすぎ、80%以上で買われすぎの基準とされいます。
それとは別に%K線が%D線を上から下にクロスした場合は売りシグナル、下から上にクロスした場合には買いシグナルと言う線のクロスで売買のポイントを確認することもできます。

ストキャスティクスはRSIと同様にパーセンテージで売買のポイントを判断することができる他に線と線のクロスでも判断ができるんだ!
それでは最後にMACDについて解説していくよ!


MACD(マックディー)
MACD(マックディー)とは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、日本語で「移動平均収束拡散」と言います。MACDはトレンド系オシレーターの代表格である移動平均線による分析を進化させたもので、短期の移動平均線(EMA)と長期の移動平均線(EMA)から算出されたMACD線シグナル線と言う別の移動平均線(SMA)の2本を使ってトレンドの反転ポイントをいち早く判断できるインジケーターです。
※移動平均線が何かわからない方は「移動平均線を使いこなして相場の流れを予測しよう!」の記事で解説しているのでよければ読んでみてくだい。

MACDは使用するプラットフォームによって表示の仕方が変わるので注意しましょう。上の図の場合MACD線は線で表されていますが、シグナル線がバーで表されています。お使いのプラットフォームの仕様を確認しておきましょう。
見方としてはストキャスティクスと同様に各線がクロスしたポイントを売買の判断基準にしていて、価格の変化に敏感なMACD線がシグナルを下から上にクロスした時は買い、MACD線がシグナルを上から下にクロスした場合は売りの2つが売買のタイミングとしてよく使われます。
※MACDについてさらに詳しく知りたい方は「MACDを使ってテクニカル分析をパワーアップしよう!」で解説しているので是非見てみて下さい。

MACDは移動平均線を使用する事からトレンド系かつオシレーター系インジケーターとして最強ツールとも言われているよ。

まとめ

ここではオシレーター系インジケーターについて解説していきました。

オシレーター系インジケーター特徴
・相場の強弱(買われすぎ,売られすぎ)を視覚的に表わしてくれるもの
・短期の相場分析やレンジや持ち合い相場で大活躍
・単体では中長期分析や信頼性が劣るものもある
・組み合わせる事で短所を補い力を発揮する

インジケーターは今回紹介した3つ以外にも多くの種類が存在しておりテクニカル分析を行う為には欠かせないものです。まずは今回紹介した3つの中から自分に合うものを選んでみてください。
オシレーター系インジケーターは単体では信頼性が弱いものもありますが、組み合わせて使う事で大きくその力を発揮します。1つでも多くのインジケーターを身につけ、相場の先行きをいち早く掴みましょう!

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